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2022.11.21フジサワNEWS
吐く息も白くなり、冬の到来が間近に感じられるこのごろ。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
季節の移ろいに合わせ、街の広告や装飾物は紅葉やハロウィーンのカボチャからクリスマスをモチーフとしたものに変化していますが、今回は少し季節を遡って、この秋に製作したポスター実例をもとにデザインに秘められたコンセプトや意図をご紹介したいと思います。
■背景・コンセプト
今回紐解くデザインは、秋の新商品である”栗ようかん”をご紹介するポスターです。
季節と商品に合った”和”の雰囲気を感じられるよう、紅葉をモチーフとしたパターンをあしらいながらも、主役に注目を集めて栗ようかんの取り扱いが始まったことを告知しています。また、店舗の雰囲気に合わせて和紙を使用することで、その存在により温かみを持たせました。
■特徴
このデザインの構成要素には背景、ロゴ、イラスト、文章などがありますが、中でも季節感の演出に大きく貢献しているのは背景のパターンデザインです。このパターンは平面充填(へいめんじゅうてん)といい、平面内を有限種類の平面図形(タイル)で隙間なく敷き詰める操作をして模様を作る手法で制作しています。
平面充填を利用したパターンは数個の図形(今回は紅葉形と五角形)のみで構成された模様であるため、背景として使用すればメインとなる情報の邪魔をせずに全体的な雰囲気、世界観を演出する事が出来ます。今回のポスターでは色彩とパターンによって秋のイメージを演出しながら、
主役である栗ようかんのイラストが引き立つよう構成されています。
■ロゴ
ロゴは店名にもなっている”椎名”の字を使用しています。円形のものと御朱印風の2種類を用意し、状況によって使い分けることができます。
■写真撮影
商品の魅力を伝える上で写真は大切なポイントです。素材の質感やディティールの詳細が一目でわかるのはもちろんの事、周囲の空間や全体の色合い、構図、ライティング、焦点を当てる場所等の要素によって見え方は大きく変化します。
どれだけ良いものを作っても、見せ方が十分でないと商品の魅力は伝わりません。最終的に人の目に映る情報をどこまで考え、良くできるかはクリエイティブにおいての重要要素です。
デザインの向かう先には「人」や「社会」があり、デザインはそこにある課題の本質を掘り下げることにより問題を解決する力があります。
デザイン・ビジュアル製作を行っている弊社では、印刷はもちろん、現在では企画の段階からデザインのご提案、制作も行っております。
広告物だけでなく、装飾の企画・設営、空間の使い方を通して様々な課題を解決いたします。
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